Florist Nature

先日知り合ったばかりのシナリオライターと芝居談義をしていたら
映画に見る花の話を書けと言われた


職業柄たしかに画面に入ってくる花をつい目で追っている
インテリアや本の趣味、もちろんファッションとか
男女問わず登場人物の背景や小道具に妙に興味を持っている自分がいる


要はライフスタイルを垣間見ることで、その人物の本質みたいなものを知りたくなる、
のぞき趣味的感覚なのかもしれない


それにしても小道具としての花は物語には欠かせないものだ
なんであちらの方々は(外国、主に欧米デス)さりげない花贈りができるんだろう?
何が違うって、まずラッピングなんかしていない
花を無造作に束ねただけで、リボンだって仰々しいもんなんかじゃない
もちろん中にはゴージャスな花束だってある


要するにT.P.O.を弁えた花ってことだ
日本は風呂敷に見るとおり、包む文化があるように
花束も綺麗に包んでしまう


確かに花の繊細さを損ねる事なくカバーして
痛みにくくしてくれるし"贈り物"です、というメッセージ性も
より強調される訳だ
ラッピング講習会などに出席してみるとちょっと過剰気味で、
やりすぎ!資材屋さんの策略だ!ってな風に思ってしまう


花は花そのものが美しいじゃないの
だから、もっと花の美しさをありのままに紙でササッと一巻きするぐらいでいいのでは?
と息巻いてみるものの花束の注文が入るたびに綺麗にラッピングしてしまう
花屋の性が出てしまうのだ